最近結婚しはったF山雅治さんは無類のエ■ヴィデマニアらしいけど
彼がそのジャンルの話をすると世の女性は「F山さんも野獣なのね(ハート)」てなって
全く同じ話を僕がしたら「単純にキモい」て世の女性に言われる自信しか
ない店長アラカワです。
いやぁ~あれですね。
東京五輪でスケートボードが競技として加入するのが仮で決まって
来年の8月の本決りまで動き出しましたね。
報道が流れた瞬間こんな駄菓子屋にまで数社の報道関係の方から問い合せがあったので
関心は高いんでしょうね。まぁ、内容としてはどこも同じで
「マジで(スケボーの事)分からなさ過ぎるし教えて」みたいな感じでしたけど…。
あまりスケボーをご存知でない方からも「お前のとこの店も流行るんちゃう?」みたいな
声もかけて頂きましたが…。
僕の超個人的な今現状の考えとしては
東京オリンピックで正式にスケートボードが加入すれば
スケートボードの二極化が進み始めるのでは無いか?と思います。
スケボーが競技となるとそら試合なんで勝ち負けが出てくるし
金も銀も銅も出て来て試合としてトレーニング方法や
勝てるルーテンィンを組まないと!!
となって来るのは当たり前で勝つ為のギアも
それらを規制する規定も出て来ると思います。
その方法で今後この業界の反映に繋がるのであれば
僕は遊びでお店をしているのでは無く生活賭けて
駄菓子屋もといスケボー屋さんを営んでいるので超大賛成です。
ただ、二極化と記した様にその真反対側にあるスケートボード
も僕は今後物凄く大切にせんとアカンな考えてます。
正直、その昔ボーリング、ビリアードがそうであった様に
その昔は勝ち負けで決まる進行が大嫌いで
思春期の反抗期の延長線上のポジション。
言うたら不良のアイコンとしての立ち位置に
スケートボードがありました。
僕自身もアメリカの悪ガキテイストやドクロや血しぶき
他社のデザインのモロパクりやディスりまくりのデザイン等
が施されたギア達に惹かれてスケボーに乗ったたちです。
その後、プレヤーとしてだけでなく販売員として20年以上
スケボーの販売をしていてお子様、コンペ思考の子や女の子に
40代以上の方が出て来たのもここ数年の話。
それ迄の数十年は販売側から見ても改造制服のボンタン
使うことあらへんのメリケンサックに警棒…
最近ならギャングスタやストリートアイテムの関連グッツ
みたいな悪な感じで捉えてる子の方が断然多かったのも事実。
でもスケートボードに出会ってコケて怪我して難しさを身体で感じて
更正した子もデザインに惹かれて美術や音楽に興味を持って行った
子達も100人、200人、いやそれ以上
中にはドロップアウトした子も勿論居ましたが
悲喜こもごも色々と沢山見て来ました。
その子達の中は勝ったも負けたも何もありませんが
大人になって今でもお店に来てくれて、ガキん時夢中になってギアを選んで
死ぬ気で練習してスケボーの為にバイトして…ちょっとグレた時期もあったけど
そんなこんなで必死になった時代が今でも礎になってる
みたいなお話を聞けると僕は金メダル以上の物をその子は得てると感じます。
事の他スケボーはひねくれてて、かなりマニアックな面も持っているので
現状ですら出る大会ほぼ優勝するトッププロはあまり人気がある様には感じません。
日本はそこまでではないですが、アメリカ人もヨーロッパ人も
まぁまぁスケボーを続けてる子達は皆口を揃えて
その手の選手はホンマなら点は獲ってるのだからそれで全然OKなのに
ネガティブな意味で「上手いだけ」と言ってますし
逆にその選手を1回でも破って優勝をもぎ取った選手は明らかに
扱いが良いしコアな層から異常に人気が高いのも日々更新されるSNSの
動画や写真の量を見れば歴然と感じられます。
前置きだけで普通のブログはとっくに終了してると思いますが
様は二極化すると考えられる片方。
つまり、勝ち負けとか試合とかそんなん関係なしにして
“スケートボード”っちゅうもんを核の部分から楽しんでみるって方の
極々一部分を今回は皆様にお伝えさせて頂きたいと思います。
今回は前にブログにも少し書きましたが今迄のピーナッツ型やオーバル型とか
呼ばれる前後がおおまかに対象なシェイプではなく
前後非対称な80年代のデッキの様なシェイプが施されたブランド
Welcomeのデッキでトコトンまで遊んでみるって試み。
前ブログにも書いたようにこの様なシェイプのデッキとノーマルデッキと
2台持ちの人達も多くいますし、みなまで言わんでもスケーターさんは
お金が無いのは百も承知の介。出来る限り100均の物や流用が効くもので
限界までお金をかけずに楽しんでみましょう。
サイドボードなんで取付けるトラック(鉄の芯)は
むかぁ~しに(10年くらい前)使ってたのを掘り起こして来ました。
保管は結構真面目にしてたものの時間が経って鉄部分もくすんで
ゴム部分もボロボロに劣化している状態。
先ずはウィール(タイヤ)取り付けネジが腐ってたので
強引にウィール外してネジ切り。
過度の衝撃で歪んでますけどネジはハマる様に回復したんで
ここはご愛嬌で。
いざトラック(鉄の芯)を外してバラしてみたら
キングピン(一番大きいネジ部分)はギリギリ生存確認は出来て
カップワッシャー(鉄のお皿みたいなの)はベコベコ。
ブッシュゴム(ゴムのクッション部分)は劣化でヘロヘロのパキパキ。
ピボットゴム(写真手前の小さな黒いゴム)も劣化でパキパキ
ハンガー(芯部分)にもホコリにWAXのカスの黒ずみがべっとり。
先ずそこで登場は
お金のないスケーター様には宝箱。100均で売ってるシール剥がしスプレー
そいつを…
WAX汚れでギトギトのトラックにぶっかけです。
100円のスプレーの半分位でヒタヒタになるので
ぶっかけたらしばし時間を置いてからボロ雑巾で軽く拭いてやって下さい。
「もう一回汚れて!!」て思ってしまう位ガンコなWAX汚れが
“スル”っと取れてしまいます。
写真では分かりにくいかもですがホンマ軽くで通販番組の洗剤みたいに
スルっととれるので現役トラックでも汚れが気になる方はお試しあれ。
んでからお次は車のホイル用の”コンパウンド剤”
僕が使ってるのは15年以上前に先輩が自分の車のホイルにちょっと使って
合わなかったんかな?「捨てといて」言うたヤツを拾ったもの(笑)
トラック磨くのであればこのサイズの半分の量で15年使ってもまだまだ
使えます。もちろん100均でも同様のチューブタイプとか売ってます。
クリーム状のコンパウンドを鉄部分にテキトーに塗り込んで…
ボロ雑巾で磨きに磨きます。
驚く程ボロ雑巾が真っ黒になるので黒くなったら奇麗な部分で
ひたすら宗教的に磨きます。
最初は「だるぅ~」なるんですが汚れが取れて汚れた雑巾を見ると
ハートが熱く萌えて止め時を見失う位ハマって来ます。
で、宗教的に磨き抜いたのがコレ↓
これまた写真では分かり憎いかもですが
眩しくて正視出来ません(それはウソやけど)何しか触り心地がトゥッルトゥッル
と表現するのが妥当でしょうか…何しか宗教的に磨いて火照った
上腕二頭筋が嬉しくって痙攣してまいよる位奇麗になります。
んでから宗教的にこれまた拾った車用のWAXで
磨きに仕上げをかけます。
磨き終えたらへたってた部分のパーツを全てサラ(新品)に交換。
全ての商品が数百円でお店で購入可能です。
で全てを交換し終えたら元通りに組み直して
10年以上使ってなかったトラック(鉄の芯)が息を吹き返しました。
さてと…コレ誰か読んでます?
自分でキーボード打ってて「コレ誰も読まへんで…」て思って来てますけど
お次はデッキ部門に移りましょうか?
通常のデッキは黒色のノーマルなデッキテープ(滑り止めのザラザラ)を
出来るだけ隙間なく貼るのが剥がれにくくグリップもするので
機能性を重視してあまりデザインなんかは入れずに貼るのが一般的ですが
今回は”そ~じゃない方”のデッキを組み立てているので
安価で出来る方法で考え得る限りの貼り方を1枚のデッキに放り込んでみました。
先ずはデッキテープも色んなカラーの1枚(80cm)を使って
80cmのデッキを埋めるにはどう考えても量が多いのでお店でも販売している
センチ売りのデッキテープ、しかも僕のなんで中でも更に”ヘタ”を
何も考えずテキトーに三角やら短冊型に切ってみました。
この作業でカッターやハサミはかなり刃がこぼれてしいますので
100均で買ってしかももう捨てようか迷ってる様なものをオススメします。
で、お次はちょっと気合いと技術がいるかもですが…
先ずはデッキテープに刻みたい字を反転してプリントアウト。
最近は便利な世の中なんで
無料アプリとかでデザインを反転出来るものもあるかと思いますので
そんなのでトライしてみて下さい。
今回の文字はステア(階段)とか高いカーブ(縁石)なんて年齢的にもうしないけども
道路の僅かな筋と段差を楽しんでみよう!!とのコンセプトで
筋と段(SUZI AND DAN)って文字をもっともらしい感じで
打ってから反転してプリントアウトしました。
で、プリントアウトした紙をデッキテープのヘタの裏の台紙に
結構コッテリ目でノリで接着して下さい。
ホンマはスプレーノリが良いですけど
家に転がってるのでも100均のステックノリでも全然OK。
ここからは宗教的時間のスタートです。
ノリで貼付けたデザインに沿ってカッターでデッキテープを裏側から切って
行きます。最近のデッキテープは結構しっかりしてるので
“切る”と言うよりかは”掘る”様な力具合で進めて行きます。
写真ではカッターマットで作業してますが、なければ読み終えた
先週の少年ジャンプとかをマットの変わりにしても良いでしょう。
僕はトラック(鉄の芯)磨きとデッキテープ切り作業は別の日にしてますが
これ、通しでやったら多分腕と指先ツリます(笑)
て事で切るの完成。
反転した文字で切ってるので表返すとこの様に読める文字で仕上がります。
注意点は”D”や”A”なんかは文字のデザインと切り目考えないと
スッポリ切りとってしまって読めなくなるので切り進めながらちょっくら
頭使ってトライしてみて下さいね。
ここまでの作業で数日間。
まだ滑ってはないですけど、ここまで読んでしまってるヲタな貴方なら
ここまでの一連の作業はキャビア風呂でファオグラ石鹸使ってトリュフシャンプー使う
(実際臭っい臭っい思いますけど)位鬼幸せで贅沢な時間を過ごせるかと思います。
ちなみに店長はここらへんでもう実際乗るの勿体なくなって来てましたけど
まぁ、進めましょう。
さて数日かけて切ったデッキテープちゃんを
感性の赴くままに貼って行きましょう。
テキトーに貼り進めて行ってるんで上手い事貼れへん時はその都度
デザインに合わせて切ったり貼ったり…もう20cmくらい進めたし
ぼちぼちこのデザインをココに入れようかなぁ~…とか思いながら進めます。
この時間はこれから楊貴妃とメシ行くのに
クレオパトラとベットで一緒に寝てる枕元で小野小町から
明日のデートの約束のラインが着信して
どのタイミングで既読つけるか迷う位幸せな時間です。
四条の交差点やスタバでこの作業はしないと思います。
恐らく1人で密閉された空間でこの作業を進めるかと思いますので
時折ニヤついたり、時折離れて俯瞰で見てみたり…端からみたら鬼キモい時間を
思う存分贅沢に楽しんで下さい。
デッキ面も意味なく元のグラフィックを尊重してステッカーを貼ります。
店長はお店で作業してたんで鬼キモいフェイスと
お客様がご来店下さった時の店員フェイスの切り替えが困難になって
結果ただのキモいオッさんで接客してしまってましたが
数日かけてこの作業…いや、宗教的儀式を完了させました。
ウィール(タイヤ)に関してはそこまで替えるもんでも無いですし
ここ中古にしてまうと故障も多くなりそうなんで
SPIT FIREの92duをハメました。
このduって数値、最近までは”A”と表記していましたが要は堅さを示す数値。
ゆわゆるガラガラ音のするトリック用のウィールが
おおかまに99~101du(A)。クルーズ用とされる音のしないウィールが
おおまかに78~85du(A)らへん。つまり数値が下がれば下がるほど柔らかくなって
音がしなくはなりますが、その分地面にグリップするので
急で派手なアクション、ドリフトなんかはしにくくなります。
そこで「静か気味でちょっと派手な動きもしたい気味かな…」みたいな
偏屈なオッさんの贅沢な要求を満たしてくれる硬さが有り難い事に
SPITさんから最近発売されたんで当たり前にその波に乗っかりました(笑)
此れからをすべてネジの筋1本1本噛み締めて締め上げて
Welcomeのデッキは完成しました。
今回はデッキ、ウィールは新品で少し贅沢しましたが
もしこの部分を既存の物や手作りデッキなんかで流量さすのであれば
トラック(鉄の芯)のパーツ交換、cm売りのデッキテープに100均にある文房具類
とでトータル数千円でミロのヴィーナスから手生えて来てモナリザ抱えて
ツタンカーメンの黄金のマスク被ってる位の至極の時間を数日間は楽しめます(笑)
実際乗ってみた感想はテール(後ろ部分)のワイドさに
オーリー時の重みのあるグリップにフリップとか回転性のあるトリック時の
通常よりも過度なアクションで蹴る感じが小学生の時に乗ってたデッキみたい
で懐かしくもあり、でも30年近い前のデッキよりかは明らかに足裏に
シャープな感覚も伝わって来て、新しい様な…古い様な
何と形容すれば良いのか懐新な乗り心地で筋と段に限りない可能性を感じる
乗り心地のデッキに仕上がりました。
もう誰も読んでないでしょうが
スケートボードは点取りゲームだけのものじゃ無くってこんな楽しみ方も
あります。もちろん、今回は1点のみの紹介でしたが他にももっともっと
楽しみ方はあります。
デザインをパクったやパクってへんでモメてるオリンピック。
スケボーはパクったもん勝ち。ディスったもん勝ち。
トレビュートやオマージュやサンプリングやでゴマかす事もなく
「だって好きやしパクってん」「うっといしディスってん」だけのスケボー。
色んなギア達を触って、工夫して、愛して上げて、色んなデザインを
施して上げて…そこにも金メダル以上の神々しい物が絶対あると僕個人は思います。
これから数年間でスケボーの世界もどう変化するか想像もつきませんが
店長はキモいヲタなんで今回紹介させて頂いたこ~ゆ~部分もスケボーの面白さとして
店頭にお越し下さったお客様には薄めてキモくない程度で
お伝えさせて頂ければな…と思っております。
さぁ、本格的に殆どの方がココ迄読んでないっすね?
たまに書く店長の長文マニアが全国に2人位おられる様なので
間違ってココ迄読んだ貴方はもう1人だけ似た様な人がどっかにおられると思います(笑)
そんなこんなでBoard walk 京都は今日も元気に京都の路地裏で営業中です。
コアな貴方もそうでない貴方もこれからコアな世界にドップリ浸かりたい貴方も
ご来店お待ちしておりますね~!!
※追伸 お客様の中にも拘りのデッキをわざわざお店まで見せに来て下さりました
一部約1名はコッテリ店で作業してますけど...そちらの写真も載せておきますね〜
コメントをお書きください
Atsundo (月曜日, 09 11月 2015 21:45)
最高やね!コンパウンドで磨く辺りから聖域に入る感じがたまらん。
店長アラカワ (月曜日, 09 11月 2015 22:05)
Atsundo>そっちはどう?また京都来たらトラック酒やりましょ!! 大体のトラックは揃えてるし、しっぽりイケんで!!
z (水曜日, 11 7月 2018 22:40)
読んでもうたw
店長アラカワ (水曜日, 08 8月 2018)
Z様>有難う御座います